天使の囀り

天使の囀り
友人に薦められ、貴志祐介の『天使の囀り』を読んだ。あらすじは、
身内が謎の変死→あちこちで同様の変死→主人公が独自に調査→一連の変死の原因は新種の○○だった!!
…という、いわゆる『らせん』系のバイオホラー。
話はテンポ良く進むけど、途中様々な薀蓄が入ってややもっさりしたかな…?と思うとこも多少あった。ま、主人公が医者で心理学にも精通している、という都合のいい(?)設定のおかげであまりに基本的な説明は無いし、個人的には、文化人類学・類人猿学・心理学・遺伝子学・ギリシャ神話・エロゲー(!)と、自分が学んできたことや興味のあることのオンパレードだったので薀蓄も結構楽しんで読めた。(でもエロゲーで天使が丘“ハイスクール”はヤバイよね、貴志サン!)
とにかく、薀蓄をてきとーに流し読みしても結構読ませる文章だ。この手のバイオホラーは下手にオカルト色が強いものよりも、「全くありえない話ではない」という点でより怖い。そしてこの作品のポイントである「心の中の闇」は、現代人の誰しもが抱えているものだ。コンプレックスが快感に換わるのなら、denimの早漏も快感に換わるのだろうか…って、もっと早くなるやんけ〜!
…えー、という訳で、今日は早速『ISORA』と『クリムゾンの迷宮』を購入。暇を見つけて読んでみたいと思います。